DTMを行うためには当然のことながら、パソコンが必要です。デスクトップミュージックの「デスクトップ」とはすなわちパソコンのことだからです。このDTMは、DAWと呼ばれるソフトウェアを中心にして行われます。DAWによる音声処理はそれなりに重いようで、DAWをストレスなく動かすためにはある程度のマシンスペックが求められます。
ここでは、どの程度のマシンスペックであれば快適にDTMを行えるかについて、考えてみます。
ノートかデスクトップか
持ち運ぶ必要があるならノート、そうでないならデスクトップということでいいと思います。持ち運ぶ理由としては、たとえば次のようなものが考えられます。
- DJプレイをする
- スタジオで録音する
- バンドメンバーの自宅でも作業する
こういった理由が何もないなら、デスクトップをおすすめします。ノートよりもコストパフォーマンスが高いからです。
macOSかWindowsか
コンピュータに詳しい、気軽に質問できるような知人が身近にいるのなら、その人が推奨するOSを選ぶといいでしょう。
そういう知人がいないのなら、私はWdinwosを推奨します。Windowsマシンのほうが、Macよりも割安だからです。
ちなみに私は、Windows用デスクトップ、Windows用ノートPC、iMacの3台を所有しています。DTMはほとんどの場合Windows用デスクトップで行っています。ノートPCにもDAWをインストールしてありますが、ほとんど使いません。iMacはDTP(デスクトップパブリッシング)専用マシンとして使っており、音楽制作に使ったことはありません。
DTMに必要なコンピュータースペック
使おうと思っているDAWのシステム要件をいくぶん上回るくらいのマシン性能があればいいでしょう。たとえばStudio One 5のハードウェア要件は次のようになっています(詳しくはサポートページを参照)。
- 4GB RAM(8GB以上推奨)
- 40GBハードドライブスペース
- 1366×768解像度以上のディスプレイ
これからパソコンを買う方は、このような推奨スペックを上回るものを購入すれば間違いありません。マシン性能が高ければ高いほど快適に作業できるので、ご予算が許す範囲で、できるだけ高性能なものを選べばいいでしょう。
マシンスペックの調べ方
すでにパソコンをお持ちの方は、自分のマシンのスペックを調べてみましょう。DAWのシステム要件と比較して明らかに劣っているなら、RAM(メモリ)を増設するなど、何らかの対応が必要になるかもしれません。
Windowsの場合は、検索ボックスに「sys」と入力したときに表示される「システム情報」で調べるのが簡単です。

「システムの要約」欄で、OS名、プロセッサ(CPU)、物理メモリ(RAM)などが確認できます。下の図からは、16GBのRAMがシステムにインストールされていることが分かります。

ハードドライブの空き容量は、「コンポーネント→記憶域→ドライブ」欄で確認できます。下の図からは、約917GBのうち約170GBが空いていることが分かります。

ディスプレイの解像度は、「ディプレイ設定」で確認するといいでしょう。デスクトップ上を右クリックし、メニューから選びます。

すると、次のようなウィンドウが表示されます。筆者の環境はデュアルディスプレイなので、このように2つのディスプレイが並んでいる絵柄が表示されます。

ここで左側の「1」を選択した状態で下のほうにスクロールしていくと、ディスプレイ1の解像度が分かります。下の図からは、1680×1050であることが分かります。

筆者の作業マシン
筆者は、2012年に購入したデスクトップPCを使っています。主な仕様は以下のとおりです。
- OS:Windows 10 Home 64ビット
- CPU:Intel Core i7-3770 CPU(3.40GHz、4コア)
- RAM:16GB
- HDD:約900GB
このPCにStudio OneをインストールしてDTMを楽しんでいますが、動作が重いように感じたことはありません。少なくともこのスペックであれば、まずまず快適にDTM作業ができるのではないかと推測されます。
で、これくらいのスペックのマシンが今いくらくらいで買えるのか、Be-Stockという中古パソコンの専門店でざっと調べてみました。結果、Core i7、8GB RAM、1000GBの中古マシンがだいたい5万円前後で買えるようです。興味のある方は下のバナーからどうぞ~!

デュアルディスプレイを強くおすすめ
DTMを行うためにパソコンを購入する、もしくはグレードアップすることをご検討中なら、ぜひ、ディスプレイのことも考えてみてください。私は、デュアルディスプレイにすることを強く推奨します。DAWで作業しているといろいろなウィンドウがどんどん開かれていって、画面が手狭になってくるからです。
右のディスプレイにDAW本体、左にミキサーというのが私の基本パターンです。この2つを常に表示させておいて、これらの上に、必要に応じてエフェクターやシンセのウィンドウを表示します。DAW本体は当然ですが、ミキサーもしょっちゅういじります。ですので、この構成だと作業効率がずいぶんと上がります。

デュアルディスプレイ構成は必須ではありませんが、かなり便利だと思います。資料を見ながら書き物をするなど、DTM以外の作業にも威力を発揮するので、場所的・予算的に余裕のある方は検討してみてください。
それではみなさま、よいDTMライフを!
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